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古伊万里幻獣大全展

■開館時間:10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
※毎週金曜日・土曜日は10:00~20:00(入館受付は19:30まで)
■休館日:月曜日・火曜日
※1月10日・3月21日(月・祝)は開館。
■入館料:一般1,200円/高大生700円/小中生400円
※1月7日(金)~1月30日(日)は新成人の方は入館料無料。
受付にて年齢のわかるものをご提示ください。
※会期等は予告なく変更となる場合がございます。
予めご了承くださいませ。
 出展作品リスト


展覧会趣旨


2022年は寅年にあたります。今展では、江戸時代に魔除けや強さの象徴として親しまれた虎を中心に、瑞兆として尊ばれた龍や鳳凰、麒麟などの幻獣、物語に登場する動物に注目して古伊万里をご紹介いたします。



主な出展作品


色絵 龍鳳凰文 雪輪形鉢
  伊万里
江戸時代(18世紀前半)
  口径24.0㎝ 戸栗美術館所蔵

龍は古代中国からあらわされる想像上の動物。水を司り、天に昇り、雲を起こして雨を降らすと信じられ、豊穣の神としても祀られました。鳳凰も古代中国より確認でき、徳の高い君子が帝位に即くとあらわれるとされています。いずれも麒麟・亀とともに四霊に数えられ、慶事を知らせる瑞獣です。本作は口縁を雪輪形とした鉢。見込に染付の団龍、周囲四方に繊細な色絵と金彩で鳳凰が描かれています。



色絵 獅子
伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)
高 14.3㎝
戸栗美術館所蔵

獅子は中国・漢時代に西域諸国より貢物として伝来したライオンを元に創造された瑞獣。ライオンの持つ権力と猛威の象徴といった力強いイメージから辟邪の動物とされました。 本作は鮮やかな色絵で賦彩された獅子像。類似する一対が英国・バーリーハウスコレクションに確認でき、本作も西欧貴族の館を飾ったものとみえます。型押し成形の後、焼成の際に歪みが生じバランスを欠きますが、頼りない形姿と困り顔が相俟って何とも愛らしい作品です。



染付 竹虎文 皿
伊万里
江戸時代(19世紀)
  口径53.6㎝
戸栗美術館所蔵

雷鳴の様な咆吼で風を起こし鋭い眼光で相手を威嚇する虎は、中国では畏怖の象徴として魔除けの力を持つとされました。山獣の君主と言われ、日本では主人を守る勇猛な動物として扱われました。本作は、迫力のある虎が描かれた大皿。虎は竹林に住むとされ、伊万里焼でも早くから扱われる組み合わせです。19世紀の伊万里焼の虎文様には、デフォルメされた力強い表現が見られます。本作も虎を見込に大きく配し、周囲に竹を放射状にめぐらせる斬新な構図です。
  なお、戸栗美術館の創設者 戸栗亨は寅年生まれであり、虎の描かれた伊万里焼を進んで蒐集したようです。2022年は開館35周年。5年毎のメモリアルイヤーと寅年が重なる60年に1度の機会。今展では第3展示室を虎文様作品の部屋としました。時代や技法によって様々な表情を見せる虎文様の伊万里焼をお楽しみください。




同時開催


特別展示室「磁器誕生から100年の変遷」

創始期からの約100年間に作られた伊万里焼を年代順にその様式の特徴に沿ってご紹介いたします。


●プレス・広報ご担当の方へ
展示予定作品の画像データ等ご用意しております。
取材は随時受け付けておりますので、下記の問い合わせ先へご連絡いただき、掲載媒体・取材内容についての企画書をお送りください。内容を検討し、追ってご連絡いたします。

●PDFファイルをダウンロードしてご覧いただけます。

  『古伊万里幻獣大全展』』プレスリリース
  写真借用申請書

【お問い合せ先:公益財団法人 戸栗美術館】
TEL:03-3465-0070
FAX:03-3467-9813